当院の取り組み

代表挨拶

代表 前田嘉信

 白血病や様々な血液の病気に治癒をもたらす治療法として造血幹細胞移植は発展してきました。治療法の進歩により、以前では不可能であった中高年の患者さんにも行えるようになり、移植を受ける患者さんの数は、年々、増え続けています。 この造血幹細胞移植医療体制整備事業では、1)移植を必要としている患者に対して、適切な時期に適切な移植を提供できる仕組みを作り、2)どこの地域にいても、誰でも、より安全に移植を受けることができ、3)そして、移植を受けた後も元気に健康でいられるためのフォローアップ体制を整えることを目的としています。

 そのために、ドナーさんの骨髄が患者さんのもとへスムースに届くための仕組みを整えていきます。移植に関わる医師、看護師、歯科医師、栄養士、理学療法士、薬剤師、臨床工学技士、コーディネーターなど様々な職種を育成します。また、移植した後に地元に帰ってからも安心して生活できるように地域の病院と連携を深めていきます。仕組みを整え、人を育て、そして多職種が交流し、有機的に結びつくことを目指しています。

 中国地方は一つの地域に密集することなく、広い範囲にそれぞれの文化をもって人が住んでいます。私達は、どこにいても患者さんが移植を通して元気になれるように応援していきたいと考えております。

造血幹細胞移植医療体制整備事業 代表 前田嘉信
(岡山大学病院 血液・腫瘍内科 講師)

ページ上部へ

岡山大学病院は、造血幹細胞移植推進拠点病院になりました

岡山大学病院は2015年8月7日、厚生労働省の造血幹細胞移植医療体制整備事業を担う実施施設に認定されました。中国ブロックで唯一の施設です。

年間の造血幹細胞移植数は全国の国公立大学病院でも常に1、2位を争う移植先進病院であり、これまでの実績や今後のビジョンが高く評価され、採択されました。
今後も中国ブロックの拠点として、造血幹細胞移植の推進と、それに関わる地域の医療従事者の育成に取り組んでまいります。

ページ上部へ