セミナー

セミナー開催報告

第5回 造血幹細胞移植推進拠点病院 小児 中国・四国ブロックセミナー を開催しました。

日時
2017年2月19日(日)
場所
岡山コンベンションセンター 3F 301会議室

13:30~14:30 特別講演「小児造血細胞移植における合併症と支持療法」
            名古屋第一赤十字病院 小児医療センター血液腫瘍科 加藤剛二先生
14:30~15:00 パネルディスカッション
15:30~16:00 ミニレクチャー 広島赤十字・原爆病院 小児科 三木瑞香先生

小児がん診療は、成人とくらべて、造血細胞移植の支持療法や看護のガイドライン、およびマニュアルの制定が十分とはいえません。おそらく各施設、成人のマニュアル等を参考にしながら診療に当たっており、施設間での差異が大きいと感じておられるのが実情ではないでしょうか。
 そこで、中国・四国地区で小児がん診療に関わる医師・看護師の方を対象に、小児の支持療法や看護で日々困っていること、お悩み、あるいは他施設に訊いてみたいことなどについてアンケート調査を行い、気軽に話し合えるような場を企画いたしました。

前半の加藤先生の講演では、「造血細胞移植は合併症との戦いであり、発症してからでは遅い、予防に徹すべき」ということで、合併症の急性期・慢性期の症例や合併症死亡低減の試みについてご講演いただきました。参加者からの質問も続き、大変役に立ったという声が多くありました。

後半は、事前アンケートの結果を元に、コメンテーターの方や各施設の看護師さんに、支持療法・看護についてどのようなことをされているのか、現場での様子をお話しいただきました。
「こどものミルクをどうしているか」の事例ひとつでも、母親に管理を任せる、施設で器具の滅菌をしている、など施設毎で対応が違いました。各施設の状況が分かり、自施設について再確認できるきっかけになったとの声をいただきました。

最後に、三木先生に治療中の食事についてミニレクチャーをしていただきました。患者さんの状態によって「禁止される食品」「食べられる食品」にはどのようなものがあるか、また施設でされている取り組みについてもお話しいただき、非常に勉強になったと好評でした。