「軽度認知障害」と「認知症」

軽度認知障害MCI(Mild Cognitive Impairment)とも呼ばれ、脳の機能において「健康な状態」と「認知症」の中間の状態を指すことばです。記憶や理解、判断などを行う脳の機能(認知機能)がいくらか低下しているものの、日常生活は自立している段階に該当します。さらに認知機能が低下し、日常生活が自立できなくなくなり介護が必要になると、認知症と診断されます。なお、全ての軽度認知障害認知症に進むわけではありません。軽度認知障害の原因には脳の病気だけではなく、精神または身体の病気も含まれます。そのため、進行せず横ばいで経過する場合や、治療によって回復する場合もあります。早めに物忘れの専門外来を受診して、原因の発見と回復に向けた対策を行うことが大切です。

Copyright ©岡山大学病院認知症疾患医療センター . All Rights Reserved.