アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病は、アミロイドβと呼ばれるタンパク質のかたまりが原因となって引き起こされます。アルツハイマー病の人では、脳に蓄積したアミロイドβが、タウというタンパク質の異常を引きおこし、神経細胞のはたらきが低下し、脳の萎縮につながっていくとされています。アミロイドβの蓄積から、その結果として起こる認知機能の低下までには、長い時間がかかることが知られており、アミロイドβは症状が生じる10~20年前からたまり始めるといわれています。経過には個人差がありますが、急に何もできなくなるのではなく、年単位で徐々に記憶や理解、判断などを行う力が低下して日常生活に支障をきたすことが多いといわれています。

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