レビー小体型認知症

レビー小体病は、レビー小体の出現する疾患を包含する概念で、その中にはパーキンソン病やレビー小体型認知症などが含まれます。レビー小体は、神経細胞に出現する封入体で、主にα-シヌクレイン蛋白からなります。おおまかに言うと、脳幹部にレビー小体が分布し主に運動障害をきたしているのがパーキンソン病、大脳新皮質にまで広範にレビー小体が分布し認知症や精神症状をきたしているのがレビー小体型認知症です。

レビー小体型認知症に特徴的な症状としては、進行性に認知機能が低下することに加えて、認知機能の動揺や幻視、パーキンソニズムが重要とされています。レム睡眠時に筋弛緩が起こらないため、夢で見たことを行動に移してしまうレム睡眠行動障害も、レビー小体病で出現しやすい症候です。

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