平成24年に岡山大学病院は認知症疾患医療センター(岡山県)に指定されました。
金澤前病院長に引き続き、令和3年4月よりセンター長を拝命し、副センター長の精神科神経科・山田了士教授とともに運営に当たっております。
当センターの役割は、早期診断や高度の鑑別診断を行うこと、薬物治療の方針を決定し、かかりつけ医をサポートすること、認知症患者さんの問題行動や合併する身体疾患に関して入院加療や適切な医療機関の紹介を行うこと、また、介護者や御家族への教育活動や一般市民への啓発活動を行うこと、など多岐にわたります。これらは脳神経内科および精神科神経科、一部の認知症疾患については脳神経外科でも対応しています。また、新薬の治療や臨床試験にも取り組んでいます。
認知症は早期の診断、進行予防が非常に重要です。もし、ご自身またはご家族、友人、近所の方などで、もの忘れや性格の変化などが気になられるようでしたら、早期の受診をお勧めします。当センターの相談窓口は神経内科外来、精神科神経科外来、総合患者支援センター内に設置されています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
岡山大学病院長
認知症疾患医療センター長
前田 嘉信